今もっとも注目される「茶の実オイル」とは

お茶の実とは

茶の実のことをご存知でしょうか。
日本茶は4月中旬から5月中旬にかけて新茶のお茶刈りの最盛期。

それがひと段落し、秋の紅葉が色付き始める頃、9月~11月にかけて花が咲き、
ミツバチなどによって花粉受粉し、ほぼ1年後の秋に種子がなり、地面に落ちます。

茶殻には1粒から5粒くらいの種子が入っており、翌年の春になると発芽します。
種子は乾きすぎると発芽がしにくくなるので、種子が落下して、すぐに収穫し、直まきすると茶の木ができます。なお、現在の日本での茶の繁殖は挿し木で繁殖させることがほとんどです。

昔から茶の種子から油を搾取し、食用や洗髪に利用した地域がありますが、全国的には広まりませんでした。

日本茶の現状

近年、消費者のリーフ茶離れによる茶葉の価格低迷、茶生産農家が厳しい状況が続いています。
さらに高齢化・後継者不足のため、手入れ不足となる茶畑が増加しており、耕作放棄化が進んでいます。

しかし現在、耕作放棄された茶畑だからこそ数多くのお茶の実が自生しています。
その自生したお茶の実を使い、油を採ることで、耕作放棄された茶畑の再活用にもつながります。

茶農園の仕事は、良質な茶葉を育てること。
花や実がたくさんついてしまうと、茶葉の栄養を取られてしまいます。
また、お茶の木は挿し木で増やすため種を取ることもしません。
そのため、茶農園にとっては、お茶の花や実は不要なものでした。

また、両手いっぱいの茶の実から搾り取れるオイルはわずかに数滴。
茶の実オイルを製品化するには、放棄茶園を活用することが最適です。

茶の実オイルの成分は

茶の実のオイルは、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸が多く、二価不飽和脂肪酸のリノール酸はオリーブオイルの2倍以上も含まれます。
さらにビタミンEも多く、BカロテンCoQ10も含むため、健康志向の新しい植物オイルと言われています。

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